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ポスター [閑話]

事務所に新たに人が入りそうなので、いろいろ整理してみることにしました。
第1弾として、いままでに作ったポスターを、断捨離。
だいたい印刷屋さんのポスターの最終刷り出しに行って刷り上がりを10枚くらいもらってきたり、送ってもらったり。スタッフに渡したりしても5枚以上残って、そのまま丸めておいたものが多く、今回はそのうち2枚を残して後はすべて捨てることに。

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上の写真のように雑に作業してみると、会社を作ってからだけでこれで全部ではないですし、それ以前もありますから本当にたくさんのポスターを手がけたんだなーと妙な感慨に耽ってしまいました。

グラフィックデザイナーになろうと決めてから、当時最初の目標は「B全ポスターと新聞15段の仕事をする」だったと思います。まだB倍版が出るか出ないかのころでしたから、B全版がとりあえず一番大きい。新聞で30段はまだ誰もやってなかった(と思います)から15段が一番大きい。単純です(笑)
その後、いろいろ恵まれて、本当にたくさんのポスター(そして新聞)の仕事をさせていただきました。

でもやはり「時代」もあったのかもしれません。最近のデザイナーでポスターばっかりの人ってあまりいないと思うし、最近は数が少ないものは印刷ではなく出力になっているようですが、駅貼りのポスターも本当に少なくなりましたよね。合わせて新聞や雑誌の仕事も減っている。
今企業のメッセージの主幹はウエブになってしまい、CMも新聞も、雑誌もウェブに導入するためのツールになってるものが多い。グラフィックの作業と言えば今はやはりパンフレットなどの小型グラフィックが一番多いアイテムなのではないでしょうか。

でもやはりデザイナーとしてポスターのような大きい画面に自分の作品を展開したいという思いがありますよね。昔は大きかったLPサイズのレコードジャケットを手がけるのもあこがれでした。表参道にいるとビルの上にアパレル関係の大きなビルボードがあったりして、あんなのもいいものです。

今の若手の方々のためにもまた大きいグラフィックの媒体が増えて、デザイナーの実力発揮という場が増えてくれることを願っています。PR要素ばかりの商売っけ丸出しではない、アート的にも素敵なポスターのある街や駅。場所さえちゃんと限定すればそれはとても良いものだと思います。

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※きちんと小さくたたんで、まとめてしばければ、新聞や雑誌のように資源ゴミに。特に情報漏洩や悪用の心配もありません。良い紙使ってるから(笑)良いリサイクルペーパーになるかな。
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“デザイン思考”または“デザイニスト” [戦略]

1/14(土)[公開シンポジウム]企業経営をデザイン思考する
戦略経営デザイン人材育成講座〈STRAMD〉3に参加してきました。

今、日本の(にかかわらず)企業が世界に向かって飛躍していくためには「デザイン」という概念が欠かせないと言われています。そこで、広く一般より学びたい人を募って桑沢デザインにて講座を開いているのが「STRAMD」Strategic Managiment Design in Kuwazawa です。
その考え方を広く世間に認知してもらい、広めることを目的としたシンポジウムで、以前このブログでも紹介したPAOSを主宰されている中西元男先生(この講座の主導者です。またインテリアデザインで大変高名な内田繁氏(僕の若い頃には一世を風靡していましたからちょっと懐かしかったです)、やはり以前にこのブログで本を紹介した紺野登氏など実際にこの講座で教鞭をとられている先生方や、実際に学んだ、また学んでいる生徒(社会人)などを交えてこの講座に対する紹介や必要性などを語っていました。

私のお手伝いしているCoco-de-sica TVでもU=STREAM配信いたしましたので、そのうちコンテンツとして見れるようになるかもしれません。

coco_edu.jpg

Coco-de-sicaTV:http://www.coco-de-sica.tv/edu/

大きな目的としてこの講座の必要性を説き、次の参加者を募るというのがありましたので、それに関する内容がほとんどでしたが、いくつか勉強になる話もありました。
私的な非常にラフなピックアップですみません。

ひとつは、中西先生の話されたSTRAMDの根幹である、いわゆる私たちのような職業的Designer(デザイナー)だけではなく、企業活動や生活に至るまでデザイン思想という考え方を持ち込めるDesignist(デザイニスト)という人間が必要であるということ。

特に私たちのような狭義のデザインを職種としている人間にとって、この広義の「デザイン」または「デザイン思考」というのがわかりづらいんです。
例えば例に挙がったRoger Martinというビジネスマネジメント学者は、「論理的思考と創造的直観を効果的に融合・活用することをデザイン思考と位置づけ・・」
http://ischool.t.u-tokyo.ac.jp/workshop/roundtable_aug11
と言ってます。新しい製品を生み出す過程に於いて、また企業そのものの組織の変換、もちろん製品のイメージ戦略に於いてもこのデザイン思考が必要になってくる。

どうでしょう?「このデザイン素敵だね!」って言いづらいデザイン(笑)ちょっと難しい。
アメリカではたとえば重要な案件の会議に於いて、科学の専門家、ビジネスマネジメントの専門家にデザインの専門家が加わって意思決定をしていくという話もありました。

またもうひとつ、Roger Martinの言葉を、パネリストである国際教育の専門家、安藤益代氏が引用していて、「極端な発想は創造的挑戦と考える。発想者に感情移入する。両方の言語を理解する。100%理解してもらえると思わない。未来の一部を過去にする 50:50がビジネスのデザイン思考」
という内容は非常に印象的でした。すべての日本の企業の人たち、特に人やクリエーターからのプレゼンテーションを受ける人々に意識して欲しい言葉です。

※ちゃんとメモを取りながら見れなかったのでいい加減な記述があるかもしれません。お許しください。

STRAMD
http://stramd.kds.ac.jp/

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歌川国芳展 [アート]

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あけましておめでとうございます。
今年初めてのブログは、この3連休の中日に行ってきた歌川国芳展です。
昨年末より始まっていたし、歌川国芳自体は浮世絵としては北斎や歌麿、広重などに比べてちょいマイナーなこともあり、まあ空いてるだろうと思って行ったのが大間違い!入場制限を行ってるほどでした。

もともとちょっと苦手な六本木ヒルズの森アーツ、さらに混みコミで最初から少しうんざり。浮世絵ですからあまり大きくない画額が目線の位置に並べられてることもあり、遠くから見れないことも手伝って、じっくり絵を順番に見る列がまったく動かない!ちょっと参りました。

しかしかなり作品数も多く、色々な作品を網羅していることもあって、「歌川国芳」を俯瞰するには良い企画だと思います。(森美術館は、業界人が好きそうな企画が多いです)

私はまず彼の作品群、特に物語に出てくる武士や水滸伝の名将たちの絵(最初の絵)を見て、小さかったころの少年マンガ誌を思い出しました。当時の長岡秀星氏の描いたSFイラストなんかにワクワクしたあの感じ。きっと江戸時代の人もお話だけでは広がらないイメージの世界を、彼の絵によって心躍るものにしていったんじゃないかなあと思いました。

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浮世絵画家全体に言えることではありますが、特に国芳は、いわゆる今でいう職業イラストレーター、挿絵画家であり、決してアーティストではない。奇才と言われてますが、他の人とは違う茶目っ気やエンタメごころあふれ、なおかつそれを表現する絵心があったような気がします。今彼がいたら、どんな作品を世に出すかとても楽しみです。
また、多分版元からオーダーされたもの以上に自分でもいろいろ描いたり、トライしており、心底絵が好きだった様子が分かりました。多作です。
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サンプルは今回の目玉のクジラやネコの絵以外を上げましたが、2番目の滝に打たれている文覚上人の絵のほとばしる水の表現なんか劇画チックだし、いわゆるだまし絵的なもののアイデアも秀逸。鳥羽僧正を彷彿とする鳥獣戯画もあったり、役者絵を禁じられた時代に落書き風にしておどけたりとバラエティーあふれてます。特に下の落書きはその後のマンガに通ずるものがあるような気が。

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いずれにしてもアートディレクターやデザイナーはかなり楽しめ、また勉強になるものがあると思います。
絵が好きで、人々をアッと言わせたくて、日々頭を働かせ、筆をとる。そんな僕らにも通ずる国芳に親近感を覚え、また僕らもがんばらなきゃって尻を叩かれます。

興味のある方は是非足を運んでみてください。ただしできれば週末じゃなく平日が良いかも。

※サンプル画像は主催者による図録より

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