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Agipのマーク [グラフィックデザイン]

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2009年あたりから予測されていましたが、イタリアのクルマやF1などに興味のある方にはおなじみのイタリア石油公団Agip(Azienda Generale Italiana Petroli)が、4月より親会社である”Eni”と同じ名前で統一されるという報道がありました。(Eniも、もとは公社でその後株式会社化された)

非常に特徴的である「6本足を持つ炎を吐く犬=キメーラ」のマークは、そのまま使われることになりました。(ちょっと横比率が縮まった気がしますが)
イタリアでは、ローマのシンボルが乳を双子の人間の子に与える雌オオカミだったりで、この手の神話的動物の宝庫です。(So-netブログに画像があります)
http://ml-o-lm.blog.so-net.ne.jp/2008-04-21

オリジナルデザインは1953年、1972年と1984年にリデザインされましたが、その2回目のリデザイン時の設計書がとてもスゴいので紹介です。(Designed by Ino Chisesi イタリアパレルモ出身のグラフィックデザイナー)
すべてが半径を指定された円の一部によって形作られています。

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昔はロゴマークの規定書などにも、看板に描くという目的があったので、方眼紙と、アールの曲率を示した設計書が必ずありました。それにしてもこれだけ複雑な円のみのマーク図柄を他に見たことがありません。

今だったらデータですから、それを拡大したりすれば良い話ですよね。昔は大変でしたが、これはこれでひとつのアートにも匹敵すると思います。

cited reference:OMNIBOOK 6 Grafic & multimedia designers

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有機的と無機的 [イメージ]

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正確な言葉の意味とは違うかもしれません。あくまでも私の感覚です。
一般的に有機的とは人間や生き物のように色々な要素が結び合って、形作られてる様子。無機的とは生命感の無いもの。ということでしょうか。

グラフィックの場合基本として、特にアウトラインなどに生き物感があり、温度がある様子、無機的とは生き物感が無く冷たい(クールで)、凛とした感じととらえています。

有機的な曲線や形、色、雰囲気などを使うことで、「親しみ」「かわいさ」「暖かさ」「カジュアル感」「人間くささ」「田舎的な」など、対して無機的な表現で伝えられるイメージは「カッコいい」「高そうな」「クールな」「冷たい」「都会的」「先端」「一般的ではない」などだと思います。

特にID(インダストリアルデザイン)やプロダクツデザインなどは非常に直接的に関連がある要素だと思います。クルマなんかも本来無機的な物に、有機的な要素をデザインとして加えていくことで、生命観や躍動感を感じさせ、親近感を持たせることが可能になりますよね。
グラフィックでも例えばマンションなんかのカタログや広告は、都会的で高級な物件はわりと無機的に「凛」とした人を少し寄せ付けないような演出で、郊外のファミリー向けは、有機的な感じで生活感を感じさせる作りになってることが多いようです。

たとえば修正ポイントとして、「もう少し親近感」「もっと暖かみ」「カジュアルに」などのコメントが来たら、「有機的」な方向を考えてみる。逆ならば「無機的」な方向を考えてみるというのも考え方のひとつかもしれません。

最近良く使われるクラシックで繊細な植物的モチーフなどは、有機的な方向でしょう。人を出したりカラフルにしたりするのも広義での有機的な方向性と言えると思います。

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テクニカルイラストレーション(大内 誠の世界) [アート]

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テクニカルイラストと言う分野があります。機械の構造をわかりやすく説明するためのイラストというのがオリジナルです。

自動車や船、飛行機などはフォルムと共に中の機構を細かく描写する「透視図」というのでおなじみだと思います。最終的には製品の機械的優秀性をアピールする物なんですが、それだけにとどまらない芸術的要素、また機械好きにはたまらない嗜好的要素にあふれています。

昔は、男の子と言えばみんなメカが大好きでした。時計を分解することから始まって、自転車、そしてクルマへと。それは日本の高度成長と無縁ではなかったはずですが、世界的にメカ好きはたくさんいて、あの現ダライ・ラマでさえ、子供の時は時計の分解組み立てが大好きだったとおっしゃっています。

当然、クルマなどの機械を作っている会社は、自分たちの製品の優秀性をビジュアルイメージでアピールするためにこぞって透視図をはじめとしたテクニカルイラストをカタログ等に採用しました。最初は稚拙な物だったと思いますが、イラスト自体のテクニックも機械の優秀性と同じように飛躍的に向上していきました。
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日本では猪本義弘さんや、ここで紹介する大内誠さんなんかが日本だけでなく世界的にも有名です。

大内さんの作業工程を見ていると、角度を決め、立体を描くための三点透視図法のガイドラインを作り、それにあわせて全体のフォルムを決定し、それから各部分を透視する部分、しない部分に分けながら下絵を起こします。最後に光や影を巧みに使って立体的に、リアルに見えるように彩色していきます。
その行程は気の遠くなるほど緻密な作業の繰り返しで、絵の才能だけでなくコツコツとした作業をこなしていく性格的な要素も要求される、本当に一部の人だけがなし得るフィールドだと思います。

いくつか作品を掲載しますのでお楽しみください。
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最近はクルマのボンネットを開けてもエンジンが見えないようなクルマが増え、メカに興味の無い男の子が増えているように思います。でもこの素敵なテクニカルイラストを一部のメカ好きに独占させておくのはもったいない気がします。

この作品たちを見ていると緻密な物ほど無限に広がる宇宙を感じてしまうのは私だけでしょうか。
私は好きなクルマの透視図を、自分の家に額に入れて飾っています。

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大内さんのホームページにて他の作品も見れます。ぜひ訪れてみてください。
http://home.g00.itscom.net/creasso/ 
※ⓒMakoto Ouchi 不許複製を禁じます。

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アルマーニのカメラマンと(つづき) [写真]

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スタッフはカメラマンのやりなれているヘアメーク(この時は一人でやったような記憶が)、スタイリスト、スタイリストアシスタント、そしてオーディションで選んだモデル(男2名、女1名)。
モデルの男二人は当時の例えばブルースウェバーやハーブリッツのような筋肉の美しい若者。女性は肌の抜けるように白いアイスランド人だったと記憶してます。

ロケバスに乗って、ローマからトスカーナに北上するルートでカメラマンの記憶している今回の設定(男二人と女一人の小旅行)にあったロケ場所を点々とまわります。ローマ市内からアッピア街道だったり、うなぎ町という名の湖畔の小さな街だったり、オルベテッロの近くの海辺の小さな街だったり、トスカーナの雄大な草原だったり。

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ロケ場所に着いて例によって淡々とファインダーをのぞきながら場所を決め、へアメークとコスチュームを確認後なにげに撮り始める。外人のカメラマンと言うと大げさにポーズを自分でとって指示したり、大きな声でモデルを褒めたりという印象が強いですが、どっちかと言うとアメリカ系?ヨーロッパの人、特にイタリア人でそんな人あまりいなかった記憶があります。

さて、その仕上がりは帰らなくてはならない日の早朝、ホテルに届けられました。すべてがプリントされてイルフォードの10×12か11×14の箱がしまらないくらい、つまり60〜枚くらいでしょうか。

当時日本のカメラマンで反射原稿で納品していた人は本当にほんのちょっとでした。その後反射原稿ブームがあるのですが、まだまだ日本ではあまり見かけない入稿方法。つまり、あのアシスタントがポケットから出して渡していたのはネガフィルムだったんですね。
向こうでは分業が進んでますから多分セレクトして焼きを指示し、専門家が夜中ずっとプリントしてたんだと思います。

そのプリントを見た時の驚きは未だに鮮明に覚えてます。あまりの素晴らしさにまだ暗いうちに叩き起こされた眠気も忘れて見入ってしまいました。

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やはりアルマーニが指名するだけのスゴいカメラマンだということを再認識すると共に、弘法筆を選ばずでは無いけど、機材も撮り方も先達がやってるからこうしなくてはいけないんじゃないかではなく、最終アウトプットを良くすることのみを考え、自分のスタイルでやっていけばいい。最終アウトプットが良ければいい物はいいと誰でも認めてくれるはずです。
もちろんいい機材を使ったり、大げさに撮影をしたりすることも、形を重要視する日本では効果があるのかもしれません。ユニクロの会長の項でも書きましたが日本と海外の違いって言われる理由は、こんなところにも根があるのかもしれませんね。

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アルマーニのカメラマンと [海外ロケ]

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昔話に気楽におつき合いください。
もうかれこれ20年以上前になります。当時アルマーニの指定カメラマンは「アルド・ファライ」氏でした。
海外のカメラマンでと言うオーダーに対して、ロケ場所が、他の仕事との絡みでイタリアということになり、当時のイタリア人コーディネーターのネットワークで何人か候補が挙がった一流カメラマンの中で、彼とやらせていただくことになりました。

当時のファッション関係で一流といわれてる人たちはほとんどがミラノに事務所を持っていて、彼もまた例外ではありませんでした。
最初に会った印象はイタリア人にしては非常に痩せた体型で、アルマーニの黒の麻の三ツ揃えをちゃんとボタンを締めて着ていたんですが、麻のシワのせいでなんだかよれよれな感じ(笑)。ただしなんだかいつも日陰にいるような感じが芸術家肌の印象を与えていました。

彼曰く、「事務所はミラノにあるけど、ミラノは嫌い。」好きなのはトスカーナで、多分そこの出身なんだと思います。確かにミラノって街は他の街や地域と比べて美しいとはいいがたい。おしゃれで美味しいレストランはありますけどね。

打って変わってアシスタント(アシスタントも向こうでは弟子ではなく、ちゃんとしたひとつの職業です)は、すらっとした長身で、スカッとはげ上がった頭に太い髭、そして耳にはでっかいダイアのピアス。(なんとなーくここでピンときた人もいるかもしれません。事実は確かめてません(笑))
どちらも45〜50歳くらいかな?

この二人でスゴくびっくりしたことがあります。
当時日本でプロのカメラマンに頼む場合、ファッション写真でも広告関連はポスターなどに使用することを考えてだいたいブローニーサイズ、6×6とか6×7。フジの6×8をみんなが使い始めたのはもう少し後だったような気がします。マミヤとかの巻き上げは昔のプロのカメラマンの象徴のようでした。
レンズも何種類もカメラバックに入れて、フィルムと言えば、アシスタント(弟子)が、一生懸命カセットにくるくるセットし、撮り終わったらペロペロなめて整理してました。

ところがこの二人、ニコンの35ミリ(F3だったかな)オートフォーカス(ズームレンズ)ひとつ首に下げて、アシスタントと言えばポケットに入れた35ミリのフィルムを無造作に取り出してカメラマンに渡すだけ。撮り終わったのは手持ちの小さなバッグにポンと入れるだけ。フィルムの装填はカメラマン(まあ、ふた開けてさきっちょ入れて締めれば自動巻き上げですんで)。もう、素人に毛が生えただけの雰囲気丸出し・・・。これで本当にいい写真が撮れるの〜??(と思いつつ次につづく) 

※震災後はすっかり仕事が止まっちゃってます。いまならデザインや広告などのお仕事、価格ぐっと押さえてやらせていただきます。高そうだから頼めない、こんな小さな仕事どうかなと思ってる方ぜひご相談を。
www.birdland.jp

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背景を選ぶ [ディレクション]

皆さん先刻ご承知とは思いますが、人物写真の場合、背景の選択にはいくつかパターンがありますよね。
撮影のディレクションで何を選択するか。

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白ホリは、基本的に「象徴」だと思います。人物、洋服などを象徴的に撮れる。ライティングも自由度があるので、例えばその人のキャラクターを演出しやすかったりします。ちょっと異質なポーズ、動的なブレなんかもかっこうよく表現できますよね。
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また、距離の調整で影などを作ることも出来、さらに背景への照明の度合いで、真っ白から濃いグレーまでかなり多彩な表現が可能です。
コミュニケーションがシンプルですので広告には適してる撮影方法と言えると思います。(特に昔は多かったように思います)
バックドロップをたらすと、基本は肖像写真だと思います。写真館的。ファッションというより、その人(しかもお澄まし系)

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ハウススタジオまたは室内で撮る最大の理由は「ライフ」だと思います。ファッションならその洋服を着るシチュエーション、時間を表現できます。(屋外は経過、室内は目的地の)自分に置き換えやすいから、とんがってないけど受け入れやすい。

屋外は最近とみに目にするのはストリートですね。今はファッションはストリートからってイメージがあるから、手軽さも手伝ってストリートでの撮影が多いんだと思います。会社の近くの表参道なんかだと毎日必ず目にするような気がします。

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同じ屋外でも「自然」は、いいですね(笑)。本来私たちがそういう中でぽつんと一人で立つようなことはあまり無いから、変なのかもしれないけど、人間は本来自然の産物だから、誰もが持ってる原点回帰的な大きなテーマを表現できるような気がします。まあ、撮る場所にもよるので一概には言えませんが、一時は雄大な自然の中のハイファッションというシチュエーションが結構流行りました。

もちろんその他にもいろいろあります。ホリでも自然光とか、スタジオの廊下とか。でも上記のシチュエーションの中間またはミックス的な考え方でいいと思います。

物撮も周りをシンプルにすることで、そのもの自体を際立たせる。周りを作り込んで、そのものが持ってるキャラクターや、使うシチュエーションを表現する。その両端の間を物の表現したい物に合わせて選択する感じです。

※VOGUE(British,USA)およびNumeroより抜粋

タグ:撮影背景
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 [カラー]

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久しぶりに「色」です。

デザイナーの方々は、良くクライアントから「ここの文字目立たせたいから“金赤”にしてよ」って言われちゃいますよね。

「赤」=色の代表です。いろいろな色の中でいちばん心が動きます。(エモーショナル)
ある時は「ショッキング」、あるときは「情熱的」、またある時は「危険」・・。
血の色であり、炎の色でもあり(厳密には違うのでしょうがイメージです)、蠱惑的な女の唇の色でもあり、代表的な薔薇の色でもあります。
ところが分量によっては「カワイイ」になったりしますよね。イチゴやプチトマトなど。

ロシアでは「赤の広場」の語源は「美しい広場」のことだそうです。日本人にとっては日の丸と言う民族的な心の色でもあるのでしょう。

一緒に合わされる色でイメージも変わります。上記日の丸は相手が「白」ですが、白と合わせると多分「ハッとする」が、一番近い感覚だと思います。白い布に染みた血ですね。
黒と合わせるとエロの項でも言ったように「怪しげな」「性的な」だと思います。
黄色などの原色と合わせると「南国的」「情熱的」でしょうか。

特にロゴマークの世界では、全体を赤にして情熱や、活動的、やる気を表現したり、差し色として入れることで「○○の中にある人間性」や「○○な先見性と血の通った仕事」などを表したりします。 

ご存知のように色相の反対色「緑」と白を介さずに合わせるとハレーションを起こしてチカチカします。
上記の話は代表的な「真っ赤」が基本です。金赤もこの仲間だと思います。
その他に朱色からボルドーレッドあたりの間が一般的には赤の仲間でしょう。こちらはまたの機会に。

いずれにしても黒の他にあと一色しか一生のうちに使えないと言われたら、緑や青にひかれながらもやはり「赤」なんでしょう。一番効果的で大事な色だと思います。
そんな意味でも最初に言った「クライアントのお願い」に軽々しく「ハイハイ」って言って従うのはどうなんでしょう? どのくらい目立ちたいのか、本当にドキッとさせたいのか、ただ他に対して少し目立てばいいのなら全体の色の構成に合わせて違う色だっていいはずです。例えばボルドーならずっと上品に上がるかもしれません。
ぜひあきらめないで大事な色「赤」を、効果的に使ってください。

※画像は私が装丁した 故“中村征之”氏の「三重が燃えている」です。地方分権のムーブメントを作った(前)北川三重県知事の行った先進的な政策の話が中心で、「地方分権の台風の目」というようなイメージを表現しました。

タグ:レッド red 血流
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